ステンレスの魅力

ステンレスとは

「Stainless (ステンレス)」とは「Stain(錆)」と「Less(少ない)」を合わせた言葉で、直訳すれば「錆びにくい」と言う意味です。その名の通り、ステンレスは塗装やメッキをしなくても非常に錆びにくい鉄の仲間の金属です。

知っていただきたいのは、ステンレスは単結晶の金属ではなく、鉄(Fe)にクロム(Cr)やニッケル(Ni)、モリブデン(Mo)、マンガン(Mn)*などの金属を入れて造った合金鋼であること。そして「錆びにくい」以外にも「意匠性が高い」「耐熱性と耐低温特性に優れる」「強度が高い」という特徴があるのです。

※マンガンMnは通常は不純物として扱いますがSUS200系ではNi減量のため添加しています

「汚れにくくて美しさが長持ち」

ステンレスは塗装の必要がないため、塗装が劣化するという心配がそもそも無くなります。また、研磨やブラスト、発色加工など様々な表面処理を行うことができ、意匠性が高い素材です。汚れも落としやすく、メンテナンスに手のかからないことから案内板やオブジェにもよく使用される素材です。

「-196℃から1,000℃まで耐える」

ステンレスが使用されている温度域は、-196℃(低温)から1,000℃(高温)に渡ります。その幅広い熱対応性で、液体窒素やLNG設備などの低温設備、自動車のマフラー、燃料器具、加熱炉や反応炉などの高温設備に使用されています。

「傷を自己修復する驚きの素材」

ステンレスに含まれるクロムと空気中の酸素が反応することで、不動態皮膜が表面上で自動的に作られます。その皮膜はステンレスを空気から遮断する役割を担います。被膜は傷がついても、空気中の酸素と結びついて自己修復するため、ステンレスは劣化しにくく強度が高いのです。

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